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ペットを亡くした悲しみから立ち直っていくためにどうしたらいいの?

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愛するペットとの別れが起こったとき、わたしたちはどのように日々を過ごせばよいのでしょうか。また、その悲しみから抜け出すために、何かできることがあるのでしょうか。

~ペットを亡くした悲しみを乗り越えて立ち直っていくために~

1.悲しみを押し殺さず、素直に出す

 ペットを家族のように大切にして深く愛したり、安心感や心の拠り所としていた人ほど、ペットを亡くしたときの悲しみとショックは大きいものです。
最近では、ペットロスからいつまでも立ち直れずにいたり、実際にはペットとの別れに伴うさまざまな感情や起こった出来事に翻弄(ほんろう)されてうまく悲嘆を解放できずにいるために、回復できないでいることが多いのです。

 これは悲嘆の作業が何らかの理由によって妨げられているために、うまく悲哀を解消できないでいる状態といえます。この状態では、深い悲しみを抑えられているために先に進めずに止めてしまっているか、他の心身症状や行動―たとえば、職場を無断欠勤する、過度な飲酒、仕事に逃げ込んでワーカホリック(仕事嗜癖)になるなどーが見られることがあります。

 死別の悲哀とは、別離を心から認めて、もう二度とこの世ではあの子に会えないのだと知ったときに生まれる失意とあきらめの感情であって、心のなかであの子の死を心底受け入れずに、生前と同じように生かし続けているのであれば、深く嘆き悲しむこともありません。

 飼い主さんのなかには、自らが生きているという実感を得るためにペットがを飼っていたために、ペットの死後もペットを生かして飼い主であり続けようとする人がいます。

 現実にはあの子はいないのに、まだ生きていると思いこんでいるという言わば、半死半生のような矛盾した状態をつくりだしているため、悲嘆者は葛藤と緊張を常に強いられて心休まることがありません。

 悲しむことは、ペットと別れたときに起こる悲嘆の症状であるとともに、自分自身を深く癒す行為でもあります。したがって、悲しみを強く抑えこむことは、

 正常な立ち直りを阻害してしまうことにつながりやすくなります。「他の人に見られたら恥ずかしい」などと思わずに、悲しみの感情が湧き上がってきたら、思い切り泣いて、悲しみを吐き出すが大切です。

 そうすることによって回復が早くなります。

 人は悲嘆することによって、深い悲しみを乗り越えることができます。

 そして、たくさん泣いてあげることが、亡くなった子へのご供養であり、深く愛していることを伝えるもっとも確かな表現といえるのではないでしょうか。

ご家族でペットを亡くした時、家族の一人ひとりはペットへの思いや愛情の程度が異なるため、回復する速度も異なることがよくあります。通常は、ペットをもっとも大切にして支えられていた人が、立ち直りまでにもっとも時間を要します。そのため、亡くなった当初は家族全員が等しく悲しんでいても、しばらくすると家族間の回復に差が生まれることから、思いもよらない不和が生じることがあります。

2.早く立ち直ろうと、あせらないこと

 奥さんがが悲しんでいると、「いったい、いつまで泣いているんだ。いい加減にしてくれよ!」と言って、おこりだす夫。「お前が代わりに死ねばよかった」と落ちこむ夫に言われて、さらに落ちこむ妻(これは実際の話です)。「お母さん、こっちまで悲しくなるじゃない!」と、いらつく娘。「早くいつもの明るいお母さんにもどって!」と、せがむ子どもなどです。

 そのため、悲嘆者は早く立ち直ろうとがんばったり、家族とのあつれきを避けるために、無理して立ち直ったそぶりを見せるようになります。しかし、心はいつまでもついていけずに、ほどなく余計に疲れて落ちこんでしまうことになります。これは、職場や学校の人づきあいでも同様です。

 古来より喪中の四十九日間は、家にいて静かにしているのがよいと言われます。それは、遺族は心身ともにエネルギー切れの状態になっているため、がんばって何かに取り組むと事故や病気を起こすからです。

 また、転職や引っ越しなど大きな決断を要することも、できるだけ避けるほうがいいです。平常心ではなくなっているからです。職場でも、負荷がかかることは避けて、残業も当分の間、しない方がよいでしょう。

 独身の方の場合など、ペットを亡くした後、寂しさと不安から引っ越しをしようとする人がいます。これも逃避行動のひとつです。この時期の過ごし方としては、新しいことはせずに、現状維持で、時間をかけて悲嘆と向き合うことです。

しかしながら、まったく何もせずに、家でじっとしていればよいかというと、それもよくありません。ストレスというものは、ただじっと我慢して何もしないでいるほうが強く感じられてしまうものです。

 これは死別時も同じで、布団をかぶって何もしないで過ごしているほうが悲しみや苦痛のストレスは激しく感じられてきます。

 3.無理がない程度の作業をする

 したがって、悲嘆の対処方法としては、無理は禁物ですが、少し努力をして体や手先を動かすなどの軽作業をするほうが、概して回復は早くなると言われています。具体的には、亡くなったペットの写真を整理して思いでの写真集を作る、絵心があればペットの絵を描く、天国にいるペットに手紙を書く、お墓参りに行く、祭壇を手作りする、記念にブログを作るなどご供養になることで、これならできそうだと思うことから少しずつ始めるとよいでしょう。

 そのとき周囲の人は、後ろからそっと後押しする程度にとどめるのがよいでしょう。本人を元気づけようとパーティー、カラオケ、飲み会、過密な旅行などに強引に連れ出すと逆効果になってしまうことがよくあります。参加するかしないかは、あくまで本人の自主性にまかせ、本人のペースで進めることが重要です。

 なお、飲酒量はいつも以上に増やさないか、もしくは減らす努力をしてください。お酒を飲むと、一時的に楽になるように感じますが、かえって悲しみを増すことがあります。

 死別後、「誰とも会いたくない」「どうせ、人に話してもわかってもらえない」と閉じこもってしまう人がいますが、気持ちが少し落ち着いてきたら一人で悲しみに耐えるのではなく、同じ悲しみを経験した人に、ペットとの思い出話やつらい今の気持ちを聞いてもらうとよいでしょう。

4.悲しみをわかってくれる人に思いを話す

 ペットを亡くした経験のある人と話すことによって苦痛を直視し、死と向き合う力をもらえるようになります。

そうすることによって心を整理して、ゆっくりとペットのいない生活に慣れていくことができるでしょう。

 この場合の注意点としては、ペットロスの悲しみについて、この人ならわかってもらえると思って話しても、わかってもらえないということがあることです。家族、親族や友人からは、なぐさめの言葉の代わりに、しっかりするように、すこしきつい調子で励まされることがあります。

 また、ペット仲間からは、相談しても途方に暮れられるか、「そこまでは、私には理解できない」と、いわれてしまうこともあるかもしれません。どうしてもひとりで立ち直ることが難しい場合、ペットロス・カウンセラーなどの専門者に頼るのも一案です。

 なお、死別直後で深く悲しんでいるときや気持ちが非常に混乱しているときは、ペットロス体験者の集会や自助グループなどの集団への参加は、時期尚早といえます。少し時間をおいてからの参加が好ましいといえます。また、症状が非常に重い方も一般のペットロス体験者のグループへの参加は、おすすめできません。

ペットロスに対する社会的な認知は、残念ながら未だ低いと言わざるを得ません。「ペットが死んだくらいで会社(学校)を休むのは行きすぎている」「過剰反応だ」「そうは言っても動物でしょ。新しいペットを飼えばいいじゃない」などと、配慮のない言葉を浴びせられ深く傷つくことがあるかもしれません。

5.周囲の無理解や偏見を気にかけない

 ペットを亡くしたあなたの悲しみを周囲の人たちが、なかなか理解してくれない。ペットロスでは、つねにこの問題がつきまとっており、このことがしばしばペットロスからの回復を遅らせる原因になっています。

 また、ペットを亡くしたつらさをわかってもらおうと周囲の人に説明してもわかってもらえず、さらに落ちこんでしまうことがあるかもしれません。

 こうした経験が度重なると飼い主さんは、意識的に悲しみの感情を避けるようになったり、あるいは、無意識的に抑圧してしまうようになり、立ち直るきっかけを失ってしまうことがあります。

 では、このような状態にならないように、どうしたらいいのでしょうか?

周囲の理解のない言動は、気に留めないようにしましょう。これは消極的な対応策のようですが、何を言われても気にせずに受け流す態度が求められます。このような態度が、こころへの負担が少ないからです。

 ペットは、わたしたちに大きな喜びや癒しを与えてくれます。その反面として、その子との別れがおこったときには、悲しみやつらさも大きなものとなってしまいます 。ペットとのいい思い出がたくさんある飼い主さんほど、別れが苦しみと悔恨に満ちたものになっていきます。

 飼い主さんは、ペットを亡くすという貴重な体験を通じて、人の悲しみを理解できる人間に成長していきます。ペットたちは、小さな命をその生涯をかけて生きることと、死ぬことの意味を問いかけているように思います。わたしたちは、この子らを失ってはじめてその問いかけに気づかされます。

 わたしたちは、ペットを失った悲しみの中でさまざまなことを考え、感じていきます。しかし、そこでは失うことばかりではなく、人間としての新たな気づきや自分を発見することもあるでしょう。

 そして、亡くした子の生老病死を考えることによって、飼い主さんは最終的に自身の生老病死を考え始めます。喪中は遺される人が、いままでのことと、これからのことを改めて見つめ直す大切な時間です。このような大切な機会を私たちに与えてくれたのもあの子です。わたしたちは、ペットロスから立ち直ってはじめて、あの子とともに暮らしたといえるのだと思います。

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